将来やりたいことはある?という質問にはっきりと答えられる人ってとても羨ましいです。
学生の頃、僕はそう聞かれたときに「建築家になりたい」と答えていましたが、なぜなりたいのか、なってどうするのかと聞かれれば正直、なんとなくだったのを覚えています。
それはやりたいと心から思っていなかったのか、見つける必要もないと思っていたのか、いずれにしても人生に明確な目標がなく毎日が過ぎていく状態でした。
僕と同じように、何かやりたいことを見つけられなくても、会社員になって働いている人は多いのではないでしょうか。
それはなんと言っても「お金」の為だからです。やりたいことをするにも、家族を養うにも「お金」は必要だから皆んな満員電車にも向かうわけですね。
「働く理由」について伺うと、すべての年代で「収入」に関する回答にもっともポイントが集まりました。20代では『生活費と趣味の費用を稼ぐため』『奨学金返済』といった経済的自立のために、30代以上では、『家族が幸せに暮せるように』『家族との楽しい人生を歩むため』など家族のために収入が必要と回答した方が多くなっています。
引用元:ハフィントンポスト
「やりたいことが見つからない」という人でも生活するために仕事は続けなければいけません。でもそれでいい。やりたいことは簡単に見つからないし、無理に見つけようと悩む必要もありません。
今目の前にあることや、出来ることを続けていけばそれでOKです。そうすることで自分のやりたいことが徐々に見えてくるハズだからです。
やりたいことがある人とない人の差
やりたいことが見つからない人は、やりたいことがあって一生懸命頑張っている人を見ると「自分は遠回りしている」とか「あの人は前向きですごいけど私なんて…」と思うことが多いかもしれません。
明確な目標に向かって日々努力している人って効率的にどんどん進んでいるように見えるので、一層自分が無駄な時間を過ごしていると感じてしまいます。
高校の時の友達は、当時から薬剤師を目指していて毎日勉強に明け暮れていました。僕も勉強はしていたけど、目標がないまましている僕は一度もその友達に成績で勝ったことがありませんでした。自分ではもっと効率的な時間を過ごしていい大学へ入れたかもしれないと思うこともあって、そう考えると「やりたいこと」がある人はいいよねと。
でもやりたいことがある人とない人には、そこまで差はないんじゃないかと思うんです。
やりたいことがなくても、仕事をこなしたり結婚して子供の世話をしたりして毎日過ごしています。
人生の早いうちに「本当にやりたいこと」を見つけられればそれは素晴らしいことですが、なにも焦って見つける必要はないし、焦った所で自分の本心と違っていれば意味がないですよね。
では、焦らずにどう行動すればいいのか?という本題になります。
「やりたいことが見つからないまま」でいい
僕は今やりたいことがあって、それの達成のために「ブログ」を仕事にして収入を得ています。それとは、
- 子供と今たくさん過ごしたい
- 子供の将来のためのお金を貯めたい
この2つです。
でもずっとそう思っていたわけでもなく、高校の時から目指していたわけでもない。日々生活していく中で見つけたことで、しかも子供が巣立ったらまた「やりたいこと」が無くなるのかもしれないと思っています。
もっと言うと最初は、仕事が忙しいんだから、今子供とさらに時間を取るなんて無理でしょ。と思っていて、「自分のやりたいことに蓋をしてただけ」だと気づいたんです。
あなたも考えてみて下さい。「できること」の中から「やりたいこと」を選ぼうとしているからやりたいことが見つからないと悩んでいませんか。
無理とか、出来ないというバイアスを張らずに考えてみたらいいんです。本気で自分がどうありたいかを考えると楽しくなります。
この3つを続けて幸せの準備をすることはできる!
人は自分なりのポジションを築けると自信が付きますし、自己肯定感が高まります。
小学生の小さい頃からそうだったのではないでしょうか?ちょっと思い出してみて下さい。何か得意なことには自信が持てるし、発言することも多いハズです。
このような状態になるために、今から続けられることが3つあります。
点を増やす
「点を増やす」というのは、ジャンルを決めずに色々なことにチャレンジしてみるということです。
チャレンジと聞くと大げさに聞こえるかもしれませんが、
- 習い事を始めてみる
- 新聞を読む
- スカイダイビングする
など新しいことを始めるのもいいですし、
- 毎日夕食を作る
- ◯◯大学を卒業
- 部活を続ける
といった今まで当たり前のように継続してきたことや学歴も立派な「点」になります。
つまり、目の前にある「今やるべきこと」があるだけで幸せで、それを一生懸命やる時期があってもいいということです。
学生時代は特にやりたいこともなく学校に通っていた人が多いかもしれませんが、もれなく僕もそうでした。
将来どういう風に役に立つかはわからないけど、点を増やすことだけは今すぐに出来ます。
点がたくさんあるほど、自分が興味のあることも発見できる可能性が高まるかもしれません。超ハマった!と言えることが生まれるかもしれません。
でもやってみないことには分からないので、遊びでも仕事でもやったことがないことにはチャレンジしてみる、というのがオススメです。
点を大きくする
次にできることは、一つ一つの「点」を大きくすることです。
学業でも部活でも、今の仕事でも、決してそれが今やりたいことではなくても大きくすることを意識していくことは出来ます。
やりたくないことを意識的に頑張っていくことは辛いかもしれませんが、それは先が見えていないからです。
やりたいことがある人は先を見据えることができる分、より今に力を入れることもできるでしょう。先が見えていなくても、今の点を大きくしていった先にやりたいことが見つかるかもしれないと思えたら、以前よりは頑張れるし、やりたいことの準備にもなっていると思うのです。
点が重なる所で頑張ってみる
やりたいことが分からなくても、点を増やし、その点を大きくしていくことを人は自然とやりながら大人に成長してきているハズです。
今の日本がそういう教育の流れになっていますからね。
大学まで進学して、就活して会社員になるといういわゆる「普通の人のレール」というものが日本にはあって、誰もが平等にそのレールに乗れる素晴らしく整備された豊かな国です。
今まで自分はどんな事を継続してきて、特に何について深く学んできたのか。これからそうしていくのでも構いません。
点がいくつかあれば、必ず点同士が重なる部分が出てきます。それが人それぞれが持つ「個性」になっていく
この考えは、「ジャニーズは努力が9割」という本の中で語られていたものです。
最初はどれも関連性のない小さな点でも、続けることで点が大きくなって重なる、それが個性だ。
引用元:ジャニーズは努力が9割
例えば、僕の場合は
- 子供の頃から継続することが苦ではなかった
- 科学や数学が好きで論理的に考えるのが得意だった
- 学ぶことが単純に好きだった
これらの点があったから、ブログでも継続することが苦ではないし、よりたくさんの人に読んでもらえる記事ってどういうものだろう?と論理的に考えることも楽しいです。
その結果、仕事として家族を支えるだけの収入を得ることも可能になっています。
でも最初から点がこんな形で重なるとは思っていなく、むしろ彷徨っていた期間の方が長かったわけです。
でも、
- 点を増やす
- 点を大きくする
という2点を続けていたからこそ、重なる部分が出て役に立っているんだと、本を読んで痛感しました。
ホリエモンも「100分の1の要素を自分の中で3つ見つければいい」と語っているのは有名な話で、それを利用することで「100万分の1の存在になれる」と言っています。
そうなれば希少性も高まり、おのずと自らの価値が上がるということを意味しますから、すごく本質的ですよね。
これってどんな人にもあります。今はそれが重なっていないだけで、さらに大きくしていけば重なって個性となり得る可能性は誰もが秘めているんです。
分からないとしても、日々目の前のことに一生懸命になるだけでも、とても意味のあることなんだと思えたんです。
やりたいことが見つかった時の行動
点を増やして、大きくしていく段階でやりたいことが見つかったら、そこからは目標へ向けて効果的な「点」を増やしていく行動を取るようにします。
これはやりたいことが明確になった人の特権でもありますが、ゴールが明確であれば効率が上がることは必至ですよね。
ただ人と比べるのではなく、自分の中でステップアップしていくことでより加速していけるはずなんです。
甲子園で
優勝する
↑
強豪校に
進学する
↑
強豪シニアに
所属する
↑
基礎体力向上と
素振りを頑張る
こんな風にゴールから逆算していけば、今やることが明確になるばかりでなく、今やるべきことが何に繋がっているのかも分かっているのでより集中できることになります。
今まで増やしてきた点も活かしつつ、「やりたいこと」から逆算して今必要なスキルや経験を積むために行動していく。という視点を取り入れると、「自分がやりたいことはこれだ!」と強く言えるようになると思います。
まとめ
やりたいことが見つけられない人でも、今目の前にあることに集中して「点」を大きくしていくことでいつか個性になる。
個性として輝く日が来ればそれは「得意」となる可能性も高いし、人生を豊かにしたり幸福度が上がるきっかけにもなると思います。
- 点を増やす
- 点を大きくする
- 点が重なった部分で頑張ってみる
- 目標を持つ
- 目標へ向かう点を増やす
- 点を線にしていく
この2つの視点があれば、やりたいことが見つからない人ももっと今を前向きに過ごすことができるのではないでしょうか。
そして希少価値のある人物となり社会に必要とされる存在になるためにも、有用な考え方であると思います。
仕事一辺倒の普通の会社員だった僕が どうやって家族との時間と収入を両立させたのか 興味がある方はプロフィールをご覧いただくか 無料で読めるメルマガで詳しく紹介しています。
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