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嫁ブロックで転職や独立起業ができない?原因と対処法を実体験から告白します!

転職して仕事を変えたい、会社員を辞めて独立起業がしたい。

そんな時には必ず家族に相談するタイミングがやってきます。しかし親や妻に反対されて、このままの仕事を続けて欲しいと説得されることもあります。

何か変化を起こしたいという気持ちを行動に移したくても、嫁ブロックで遮断されると自分の中にモヤモヤを抱えたまま仕事を続けることになります。

僕は転職を2回と、会社員を辞めて独立を経験しました。今は個人事業主として仕事をしています。独立したのが30代半ばだったので、その時も妻だけには話していました。

結果としては嫁ブロックにはあわなかったと言うか、そうならないように事前準備をして防いだ過去がありました。結果的にうまく言っただけかもしれませんが、嫁ブロックをなくして応援してもらうには相手を変えようと思ったり、説得するだけでは上手くいきません。

今回はその時の経験から、転職や独立起業して会社員を辞めたいと思っている方へ嫁ブロックの対処法として実体験からまとめました。

嫁ブロックで転職や独立起業ができない?

まずは「嫁ブロック」ってどういうことを言うのか?そんなことは分かってるよ!という方は飛ばしてOKです。

嫁ブロック」とは、既婚男性が妻に転職や独立を反対、阻止(ブロック)されることをいいます。 もともとは企業の採用担当者やヘッドハンターなどが使っていた業界用語で、内定を出しても妻の“ブロック”で採用が失敗に終わることを言いましたが、昨今の転職市場の拡大にともない、一般にも広く知られるようになりました。

引用元:人事部.jp

結婚して夫婦になっている場合、お互いに仕事や収入が変わるタイミングでは、妻や夫に相談するのは普通です。

お互いに依存しあう部分があるわけですから、生活に必要な「お金」や一生のほとんどの時間をすごす「仕事」に関しては共有しておくことは大事ですよね。

だから、簡単に言ってしまえば一つの事項に2つの意見があるわけです。

  • 僕は転職したいんだけど、妻はそう思っていない。
  • 僕はこっちの仕事をしたいんだけど、妻は今の仕事がいいと言う。

 

これが「嫁ブロック」です。

嫁ブロックは悪いことではない

まず、嫁ブロックは決して悪いことではないという認識でいるのが大事です。

妻は、夫婦や子供といった家族の今のこと、将来のことを考えて嫁ブロックしてくれている訳です。当然、あなたも家族の今と将来のことを考えて転職なり独立起業なりを考えているわけですよね?

つまり、お互いが家族のことを考えながら違う意見を出し合っているわけなんです。

ただどこに一番”重き”を置いているのか?という違いだけだと思います。

例えば、差し迫ってローンが払えなくなるのが怖い妻と、5年後も同じ給料なんじゃと不安になる夫。どちらも不安ですが、優先順位が違う。

一点しか見えていない自分に、別の視点を与えてくれる存在と考えればお互いの意見を冷静に聞き合えるのではないでしょうか。

もっと簡単に言えば、自分の意見を突き通すのではなくて、嫁ブロックを全力で受け止めた上で自分の意見を変えていけばいいのです。

たつ
たつ
でも、自分の意見を変えちゃったら転職や独立起業が通らないまま…

こう思った方もいますよね。

最終的な自分の意見(転職や独立起業)を変えるのではなくて、「あなたの意見も聞いて認めた上で、やっぱり転職(独立)したい」と自信を持って伝えればいいのです。

嫁ブロックの原因や対処法を考えてみたら、どうやら嫁ブロックを解消するには他でもない”あなた”が変わる必要があると思えてきたんです。

嫁ブロックの原因と対処法は?

嫁ブロックの原因は、妻が専業主婦なのか共働きなのかで違ってきます。夫に収入を全て依存していれば、収入が減るのは避けたいと思うのは自然です。ですが、本質のところは共通していると思うんです。

嫁ブロックの原因は?

嫁ブロックの本質的な原因となるのは主に2つだと思っていて、

  • 妻が夫を信じていない
  • 妻だけが変わる準備ができていない

 

今は「妻の視点」から原因を書いていますが、夫のほうにも嫁ブロックの原因があると分かりますよね。

つまり、嫁ブロックは普段からの夫婦のコミュニケーションから生まれている可能性が高いのです。

妻が夫を信じていない

この言葉ってかなりインパクトがありますよね…。

そもそも信じ切っている仲であれば、転職しても妻はついて来てくれる。

結婚して生活してからお互いを分かってくる部分も少なからずあります。相手の本来の姿が自分の思っていたものと違えば、以前とは違って夫への不信感は募るものです。

良くも悪くも「変わらない」ということは大事で、人として一つのを持っていればいいのですが、そんなこといわれても人間なので自分の軸とは違う行動を取っちゃうこともあります。

だから、相手の信用を落としてしまったなと思った時は、改善していくしかありません。お金の使い方であったり、人への接し方や言葉遣いであったりという「誠実さ」や「人として」みたいな所をいかに出していけるかが重要だと思います。

 

妻だけ変わる準備ができていない

自分が転職したり会社を辞めたいと思っていても、夫婦は現状で暮らして行けているのであれば「変わりたい」とはわざわざ思いません。

これは今のままの生活することを選ぶ「恒常性」が働いているからです。

まだ分かっていない「転職先の未来」を想像することはできません。転職することで給料が下がると分かっていれば、今に不満があったとしても現状維持を望むのは人として普通のことなんですよね。

動物と同じで、隣の山に移ったら食べ物があるか分からないのであれば、わざわざ餓死する危険性がある選択肢を選ぶことはしないってことです。

旦那ブロックをしていた

嫁ブロックの原因はこれなんじゃないか?と思った一つのきかっけとして「旦那ブロック」がありました。

ささいなことだったんですが、僕は妻が決めたことに納得できなくて久しぶりに反論した出来事があったんです。

それは「水素水の永続契約事件」です。

子供が通っているスイミングスクールで売り込みしていたわけです、水素水を(笑)。それを妻がある日勝手に契約してきたんです。月3000円を永続的にです。

水素水ってそもそも水だし、どれくらい効果があるの?みたいな所が気になるのに、これからずっと「固定費」になるようなことを勝手に契約してきたんです。

僕がこの時に抱いていたのが「不信」とか「急すぎる!」っていう気持ちの面の問題です。正直月3000円ってそこまでバカ高い値段じゃないんですが、気持ち的にダメだったんです。

「相談の一言もなしにもう契約してきたってなんなの?」と

「明日でも来週でもなく、今日契約しなくちゃならなかったの?」と。

いきなりそんな事言われても…、ってなっちゃったんです。この出来事があると、その後も何かとんでもないものを契約してくるかもしれないって思っちゃうタイプで。

しかも突然。

妻も普段はそんな勢いのある性格じゃないんですよ(笑)。だからこそ、長い目でみると怖いっていう気持ちがあったんだと思います。

ちっちゃいことでしたが、嫁ブロックも同じような所に原因があったんだろうなと感じたわけです。

 

嫁ブロックの対処法は?

原因が分かってくると、どう対処したらいいのか見えてきます。前述しましたが、信じてもらえるだけの行動を取りながら毎日を生きるのが超重要です。

だから突然発表したりせずに、妻へのメリットも提示しながら話し合いましょう。

”生きる”とか書くとめちゃくちゃ重いですが、その場の説得の言葉や何か特別な行動によって嫁ブロックが解除されるとは思わないほうがいいです。

お互いの関係の長年の蓄積によって、嫁ブロックが発生するわけです。だから対処法も時間をかけて「自分のことをもっと信頼してもらう」のでなければいけません。

これは僕の経験ですが、言葉で何を言っても反論できる(する)のが女性なのかなと。言葉で説得しようとする事自体が薄っぺらいとわかっているからなのか、口喧嘩が強かったりする特徴もあるのが女性です。

逆を言えば、口じゃなくてもっと行動で示しなさいよ!と言われている気がするのです。

30代で会社員を辞めた時の嫁ブロックへの対応

じゃあ実際に妻にどんな言葉をかけたり、行動を起こしたのか?僕が35歳で会社員を辞めて独立したときの対応を赤裸々に語っていきます!

僕が会社を辞めたのは2018年12月ですが、会社を辞めたいということは1年以上前から妻に言っていました。

正確には「辞めたい」ではなく、「辞めるから」と断定していましたね。

時間をかけて話を聞いてもらう

でもですね、2017年の年末頃に「来年の末には辞めるから」みたいに言われても、妻はピンと来ていないわけです。

まだ1年も時間があるし、焦って根掘り葉掘り聞く必要もないと思っていたんでしょう。

そして、そこからは事あるごとに

「あと◯ヶ月で辞めようと思ってるんだ」

「この前も話したけど、会社を辞めたいんだよね」

「次はこういう仕事をしたいと思ってる」

「今このまま仕事を続けるのが心配で」

こんなことをたくさん話しました。車の中だと割と2人で話す時間が取れるのでオススメです。

1年をかけて何度も同じことをいい続けました。そしたらあるタイミングでは、妻のほうから「どうして?」とか「苦しいことがあるの?」ということも聞いてくれます。

将来のお金の話をしておく

妻も僕も、お金のことは常に心配しています。子供が2人いれば先々で色々かかってくるのは分かりきっていますからね。

ただ僕のほうが圧倒的にお金の心配をしていて、妻はまだそれほど実感していなかったんですね。僕の給料が安いので、自分で焦っていたというのもありますが…。

だから1人目の子供が生まれた時から、僕が主導して将来のお金のことについて行動していました。具体的には、

  • 子供の学資保険の申し込み
  • 子供の県民保険加入
  • 子ども用の銀行通帳を作って貯金
  • 家の頭金のための貯金
  • 投資信託

 

とまぁ、お金に関することは全て自分で最初から最後までやりました。もちろん光熱費等の支払いも全て僕がやっていました。

こういう行動で信頼してくれ、って言うのもおかしいですが。普段から将来のことまで考えてお金を管理していることを行動で示していたわけです。

嫁のメリットを提示する

妻が一番気になっていたのは、ズバリこれでした。メリットって書くと生々しいですが。つまり、

「あなたが会社員を辞めることで、私や子どもたちの生活にどう影響してどう変わるの?」

ってことです。

僕が会社員の時は、朝は3時〜夜18時まで仕事でいないので子供のことは完全に妻任せ。そして、家の近くで仕事をするようになったらどう変わるの?妻にはこの想像がまったく出来ていなかったんです。

なので、僕の仕事の時間と保育園の時間、送り迎えをお互いにどのようにするのか、緊急連絡先を僕のスマホに変える、とかなり細かい所まで変わるポイントを話し合いました。

当然っちゃ当然ですが…。

話し合いを重ねることで、妻の負担もかなり減ることが分かってきたので、納得してくれました。

まとめ

僕は実際に嫁ブロックにあって、会社を辞める時も転職するときも困りました。ということではないんですが、突然話したらそうなると分かっていたので事前にできることはしていたということになります。

妻じゃなくても同じだと思います。

明日辞める、と言われて納得できませんし、お金にルーズだったり人当たりが良くなければ信頼残高は誰でも下がるもの。

相手の立場になって、どうしたらいいかな?と冷静に考えると嫁ブロックも回避できるんじゃないでしょうか。

すぐに出来て即効性がある方法ではありませんが、何か参考になれば嬉しいです。

仕事一辺倒の普通の会社員だった僕が
どうやって家族との時間と収入を両立させたのか
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